2020年の仕事納め パート2 [ブルーベリーを雪から守る]
12月26日(土)27日(日)に前回の雪囲い作業の残りをしに
飯綱農場ブルーベリー園へ行ってきました。
吾輩の農園には16日、17日に日本海側の地方にもたらした大雪が
50センチ程積もっていました。
前回の作業で残したブルーベリー株をスコップで雪を払い、
掘り出した株にシュロ縄で寄せて絞り込みました。
下の写真はシュロ縄で寄せて縛ったブルーベリーの株ですが、
支柱が折れてしまい、雪の中に埋もれていました。
雪を払い、支柱を立て、掘り出したしなやかなブルーベリーの枝を
折れないように支柱にしばり直しました。
下の写真の株は頂上を絞ってなかったため雪の帽子を
かぶっていました。雪を払い絞り直しました。
雪の帽子を払ったブルーベリーの株です。ブルーベリーの枝はしなやかです。
ほっておくと雪が溶けシャーベット状になり
重くなった雪が枝を折ってしまうのです。
ここ数年は暖冬で大晦日までは積雪はなかったが今年は本来の気候に
もどったような、数十年ぶりに積雪が有る年末かと思います。
今季の積雪は少なく見積もって2メートル超になるかと思います。
間一髪で吾輩の農園のすべてのブルーベリーを雪から守る雪囲いができました。
前回の作業で10株程残したと思ったが、今日の作業では31株結びました。
まる2日間の作業でした。31株のブルーベリーを救いました。
農園のトイレのシートが雪の重さに耐えきれずズタズタに破けました。
雪が溶けたころ直します。
いいづなの猫にアクセスいただきありがとうニァン。
良いお年をお迎えくださいニァン。
2020年の仕事納め [ブルーベリーを雪から守る]
2020年12月5日(土)6日(日)に飯綱農場ブルーベリー園で年内最後の作業をしてきました。
5日は曇りでしたが風はなく穏やかな天候でした。シュロ縄を物置小屋から
出して1株づつしばり雪に枝を折られないようくるくると枝をしばり寄せました。
2日目の6日も続けました。
6日(土)は朝から晴れて暖かな一日で小春日和でした。12月とは思えない
暖かな一日でした。
作業は順調に進み全ての株を囲うことが出来るだろうと思いつつ作業をしたのですが
12月の日暮れは早い。10本程残して日没のため終了でした。
年内にもう1日雪囲い作業をしなければならない羽目になりました。
下の畑にブルーベリーを100本植える予定です。
雪が溶ける3月下旬頃から植栽の準備をし5月下旬に完了の予定です。
5月に霜が降る地域なので霜に気を付けながら植栽する予定です。
下の畑にプラム、プルーン、菓子胡桃、柿、の苗木を植えてあるのですが
収穫できる木になるのは数年後になります。
イノシシ君が侵入してあらしていました。困ったものです。
イノシシ君と戦いながらブルーベリーを育てなければならない
辛い飯綱農場ブルーベリー園なんです。頑張ります!
日本ブルーベリー協会会長の挨拶 [新型コロナウイルスの影響]
一般社団法人日本ブルーベリー協会
会長 江澤 貞雄 http://japanblueberry.com/
一般社団法人日本ブルーベリー協会第6期通常総代会にあたりまして一言ご挨拶申し上げます。
会員の皆様方におかれましては、長雨、豪雨、猛暑に加えて新型コロナウイルスの蔓延が続く中、いかがお過ごしでしょうか?
災害に遭われた方には心からお見舞い申し上げます。
協会は、栽培士講習会、通常総代会、ブルーベリーシンポジウム、交流会などの行事を例年通り実施することで作業を進めて参りましたが、コロナ問題が続く中、全てを中止することと致しました。 誠に残念です。総代の皆様には年一度の貴重な時間をなくしてしまいお詫び申し上げます。
また開催に向けて頑張って頂いた講師の方々や参加を予定して頂いた皆様には大変申し訳なく思っております。
今後日本の社会は、コロナウイルス蔓延と向き合いながら、それに打ち勝つ方策が必要とされてきています。そのような中、私は協会の役割が十分果たされているのか、進むべき方向に向かっているのか考えてみました。
現在協会は設立当初の目的であるブルーベリーの産業化の推進に力を注いでおりますが、それにはブルーベリーに関係する栽培者、加工者、観光業者、食材業者等の方々が生きがいとやりがいを実感する産業でなければなりません。更に業界全体の活性化を図らねばなりません。
そこで、私は次の2点を推進して参りたいと考えております。
(1)「ブルーベリー栽培士」を通じた情報交換
ブルーベリーは北海道から九州、沖縄まで品種を選ぶことで栽培ができるすばらしい作物です。そのため品種、栽培方法は各地域で異なって当たり前のはずです。全国一律の栽培方法では無理があります。剪定の仕方をみても品種によって、栽培目的によって変えるべきです。このため各地域で早くから栽培に取り組み実践しているブルーベリー先駆者の方に栽培指導をして頂くことを目的に栽培士制度を平成22年に設け、現在「ブルーベリー栽培士」に31名の方が認定され各地で頑張っています。
栽培者にとって品種選びは経営上最も大事です。本に書いてあった、誰かが良いと言ったから、それも選択法ですが、全国どこでも栽培できるブルーベリーですから栽培地に合った品種こそ最高です。会員の中には、試験場を上回るほど多くの品種を栽培している方もいるかと思います。
最も良い品種とは、その地域でじょうぶで栽培しやすく、食味も良く、収量も多い品種です。地域の栽培士を通じ、栽培仲間を増やし意見交換を行い地域に合った品種を見つけることが大事です。 地域に仲間がいない場合は、協会発行の会員名簿を開いて下さい。全国の栽培士名簿が掲載されています。個人会員名簿もありますので地図上で自分のところに似ている地域を探し、そこは平地なのか、海抜はどうか?100メートル、300メートル、500メートル、1000メートル、高さが違うだけでも同じ県内でも品種は異なります。そして連絡のとれる栽培士と自分の地域と似た会員と情報交換をして下さい。ブルーベリー栽培者は皆親切に相談にのってくれます。旅行する時は会員名簿をカバンに入れて会員の園の見学を計画に入れて下さい。私も栽培士の一人です。連絡頂ければ喜んで対応させて頂きます。
会員の皆様方におかれましては、長雨、豪雨、猛暑に加えて新型コロナウイルスの蔓延が続く中、いかがお過ごしでしょうか?
災害に遭われた方には心からお見舞い申し上げます。
協会は、栽培士講習会、通常総代会、ブルーベリーシンポジウム、交流会などの行事を例年通り実施することで作業を進めて参りましたが、コロナ問題が続く中、全てを中止することと致しました。 誠に残念です。総代の皆様には年一度の貴重な時間をなくしてしまいお詫び申し上げます。
また開催に向けて頑張って頂いた講師の方々や参加を予定して頂いた皆様には大変申し訳なく思っております。
今後日本の社会は、コロナウイルス蔓延と向き合いながら、それに打ち勝つ方策が必要とされてきています。そのような中、私は協会の役割が十分果たされているのか、進むべき方向に向かっているのか考えてみました。
現在協会は設立当初の目的であるブルーベリーの産業化の推進に力を注いでおりますが、それにはブルーベリーに関係する栽培者、加工者、観光業者、食材業者等の方々が生きがいとやりがいを実感する産業でなければなりません。更に業界全体の活性化を図らねばなりません。
そこで、私は次の2点を推進して参りたいと考えております。
(1)「ブルーベリー栽培士」を通じた情報交換
ブルーベリーは北海道から九州、沖縄まで品種を選ぶことで栽培ができるすばらしい作物です。そのため品種、栽培方法は各地域で異なって当たり前のはずです。全国一律の栽培方法では無理があります。剪定の仕方をみても品種によって、栽培目的によって変えるべきです。このため各地域で早くから栽培に取り組み実践しているブルーベリー先駆者の方に栽培指導をして頂くことを目的に栽培士制度を平成22年に設け、現在「ブルーベリー栽培士」に31名の方が認定され各地で頑張っています。
栽培者にとって品種選びは経営上最も大事です。本に書いてあった、誰かが良いと言ったから、それも選択法ですが、全国どこでも栽培できるブルーベリーですから栽培地に合った品種こそ最高です。会員の中には、試験場を上回るほど多くの品種を栽培している方もいるかと思います。
最も良い品種とは、その地域でじょうぶで栽培しやすく、食味も良く、収量も多い品種です。地域の栽培士を通じ、栽培仲間を増やし意見交換を行い地域に合った品種を見つけることが大事です。 地域に仲間がいない場合は、協会発行の会員名簿を開いて下さい。全国の栽培士名簿が掲載されています。個人会員名簿もありますので地図上で自分のところに似ている地域を探し、そこは平地なのか、海抜はどうか?100メートル、300メートル、500メートル、1000メートル、高さが違うだけでも同じ県内でも品種は異なります。そして連絡のとれる栽培士と自分の地域と似た会員と情報交換をして下さい。ブルーベリー栽培者は皆親切に相談にのってくれます。旅行する時は会員名簿をカバンに入れて会員の園の見学を計画に入れて下さい。私も栽培士の一人です。連絡頂ければ喜んで対応させて頂きます。
(2)自然環境を見据えての経営
今年の長雨、豪雨、猛暑は私のブルーベリー栽培三十数年の中で初めて経験することでした。
ブルーベリーの栽培適地は太陽の良く当たる所で、水はけの良い場所です、と常日頃語っていた私ですが、7月の長雨は作物の生長において最も大事な太陽を遮断してしまったのですから、収穫に大きな影響が出ました。4月から6月まで順調に成育中の果実は肥大が止まり、7月末まで降り続いた雨の影響で早生品種は裂果と落果で大きく収量減となりました。
加えてコロナウイルスの拡大が叫ばれる中、来園者数も例年通りにはいきません。猛暑の中での摘み取りには限界があります。しかし天候や自然には打ち勝つことができませんが、それに対処する方法を見出しながら進んでほしいと思います。
ピンチをチャンスにする発想をすることです。長雨にたたられた7月が過ぎると、猛暑の8月となりました。ところが8月の連日の猛暑で残った果実は最も甘いものとなり、実も充実して最高のものとなりました。開放感のあるブルーベリー園にはコロナウイルス拡大のリスクはさほど大きくはありません。これを生かさない手はありません。
温暖化の中、栽培方法や品種の切り替えも一手でしょう。
一例として、大粒でおいしいスパルタン、この品種は自根では栽培が難しいので、ラビットアイ種を「ど根性栽培」で植え、株元から数本シュートを発生させて一斉にスパルタンを接ぎ木すると良いでしょう。寒冷地の方は温暖化に対応してラビットアイ種の早生を植えるのも良いと思います。
千葉県の私は、以前試験場を上回る程の品種を植えていましたが、経済的栽培品種は早生のみで、中生、晩生は植えませんでした。なぜなら、中生の収穫時期になると入梅でショウジョウバエが発生するのです。そのためハイブッシュ種の早生から中休みして、ラビットアイ種へ切り替えたのです。ラビットアイ種は7月に入ると色づきますが収穫は完熟するまで待ち、学校が夏休みとなる中旬から摘み取り園を開園することにしました。
天候や自然に打ち勝つことはできませんが、それに対応する方法を各地域であらゆる角度から見出して頑張って頂きたいと思います。
最後に今期をもって退任される役員の方々は協会設立時から協会発展とブルーベリー産業発展のため、地域のみならず全国にマスコミ等を通し、私達会員はもちろん多くの方々にブルーベリーのすばらしさを伝えて頂くなど、多大な貢献をして頂きました。一人一人にお会いし御礼を申し上げたい気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。今後もご支援とご指導のほどよろしくお願いします。お元気でお過ごし下さることをご祈念申し上げます。
新たに役員をお引き受け頂いた方は、新しい風と熱い情熱を持って日本のブルーベリー産業発展のためにお尽力下さいますようお願い致します。
猛暑は今年で3年連続です。来年の夏も猛暑が普通となるかも知れません。だが、新型コロナウイルスが終息すれば、自然環境豊かなブルーベリー園に人々はやって来ます。
一日も早く新型コロナウイルスが終息することを祈念致しますと共に、会員皆様方の益々のご健勝をお祈り致します。
今年の長雨、豪雨、猛暑は私のブルーベリー栽培三十数年の中で初めて経験することでした。
ブルーベリーの栽培適地は太陽の良く当たる所で、水はけの良い場所です、と常日頃語っていた私ですが、7月の長雨は作物の生長において最も大事な太陽を遮断してしまったのですから、収穫に大きな影響が出ました。4月から6月まで順調に成育中の果実は肥大が止まり、7月末まで降り続いた雨の影響で早生品種は裂果と落果で大きく収量減となりました。
加えてコロナウイルスの拡大が叫ばれる中、来園者数も例年通りにはいきません。猛暑の中での摘み取りには限界があります。しかし天候や自然には打ち勝つことができませんが、それに対処する方法を見出しながら進んでほしいと思います。
ピンチをチャンスにする発想をすることです。長雨にたたられた7月が過ぎると、猛暑の8月となりました。ところが8月の連日の猛暑で残った果実は最も甘いものとなり、実も充実して最高のものとなりました。開放感のあるブルーベリー園にはコロナウイルス拡大のリスクはさほど大きくはありません。これを生かさない手はありません。
温暖化の中、栽培方法や品種の切り替えも一手でしょう。
一例として、大粒でおいしいスパルタン、この品種は自根では栽培が難しいので、ラビットアイ種を「ど根性栽培」で植え、株元から数本シュートを発生させて一斉にスパルタンを接ぎ木すると良いでしょう。寒冷地の方は温暖化に対応してラビットアイ種の早生を植えるのも良いと思います。
千葉県の私は、以前試験場を上回る程の品種を植えていましたが、経済的栽培品種は早生のみで、中生、晩生は植えませんでした。なぜなら、中生の収穫時期になると入梅でショウジョウバエが発生するのです。そのためハイブッシュ種の早生から中休みして、ラビットアイ種へ切り替えたのです。ラビットアイ種は7月に入ると色づきますが収穫は完熟するまで待ち、学校が夏休みとなる中旬から摘み取り園を開園することにしました。
天候や自然に打ち勝つことはできませんが、それに対応する方法を各地域であらゆる角度から見出して頑張って頂きたいと思います。
最後に今期をもって退任される役員の方々は協会設立時から協会発展とブルーベリー産業発展のため、地域のみならず全国にマスコミ等を通し、私達会員はもちろん多くの方々にブルーベリーのすばらしさを伝えて頂くなど、多大な貢献をして頂きました。一人一人にお会いし御礼を申し上げたい気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。今後もご支援とご指導のほどよろしくお願いします。お元気でお過ごし下さることをご祈念申し上げます。
新たに役員をお引き受け頂いた方は、新しい風と熱い情熱を持って日本のブルーベリー産業発展のためにお尽力下さいますようお願い致します。
猛暑は今年で3年連続です。来年の夏も猛暑が普通となるかも知れません。だが、新型コロナウイルスが終息すれば、自然環境豊かなブルーベリー園に人々はやって来ます。
一日も早く新型コロナウイルスが終息することを祈念致しますと共に、会員皆様方の益々のご健勝をお祈り致します。
江澤会長らしいすばらしい挨拶をいただき、ほっとしています。
会長の素晴らしいお言葉に励まされました。
吾輩の農園は更なる試練の一年となりました。
ど根性でブルーベリーを生産し、販売していきます。
今後ともよろしくお願いします。
江澤会長のHP https://ezawafl.com/